端末抱える企業を支援、セキュリティなど課題解決
物流など産業現場向けデバイス大手の米ゼブラ・テクノロジーズは6月22日、シャープマーケティングジャパンと製品開発および供給に関する業務提携契約を締結したと発表した。ゼブラはシャープが日本国内の小売業向けに展開するAndroid搭載の業務用ハンドヘルドモバイルコンピューター「RZ-H271」の開発と供給を担う。
シャープとの戦略的提携は、Windowsのモバイルオペレーティングシステム(OS)サポート終了に伴い、Androidへの移行を計画している企業の支援が目的。Windowsを搭載した端末は現在も使用可能だが、セキュリティの更新に問題がある。一方、Androidは世界で最も広く使われており、企業の多様なニーズに対応できるモバイルOSとの特徴を備える。
過去10年間、ゼブラはAndroid搭載端末の法人利用を支えるソフトウエア・ツール「Mobility DNA」の開発に大規模な投資を行ってきた。数千件に及ぶ導入事例から得た知見を詰め込んだ「Mobility DNA」は、ユーザー企業がそれぞれに設定した独自の要件を満たすと同時に、市場をリードするパワフルな機能でAndroidを強化できるのがメリットだ。
具体的には、最前線の現場で働く従業員と、従業員をサポートするチームに対し、接続性やアプリケーションの問題、バッテリーの故障、アクセスコントロールなど、モバイル端末導入に伴い企業が直面する課題解決のために必要なセキュリティとツールを提供する。
※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
シャープマーケティングジャパン 取締役 美甘將雄氏
「小売業界では、業務効率の向上に役立つ次世代の業務用モバイルコンピューターへのニーズが高まっています。
Windowsを搭載した従来モデルは、そのデザインと機能性から小売業のお客様に長く支持されており、『RZ-H271』の形状に受け継がれています。一方でテクノロジーは日々進化しており、シャープはお客様が常に最先端のテクノロジーを活用できるよう注力しています。Androidを搭載した業務用モビリティソリューションで業界をリードするゼブラとの提携により、日本の小売業界の生産性と業務効率化を更に向上させる、世界基準の新しい企業向けモバイルコンピューターの提供を目指します」
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン 社長 古川 正知氏
「シャープとの協業は、ゼブラにとって名誉あることです。ゼブラが有する専門知識と経験を生かし、セキュリティ性が高く、ユーザーに寄り添った業務用モビリティソリューションを提供できることを喜ばしく思っています。Androidを搭載したゼブラのモバイルコンピュータは、業種を問わず最前線の現場で働く人々が効率的かつ正確な方法でスピーディーに業務を遂行することを可能にし、目まぐるしく変化する今日のビジネス環境における優位性を実現します」
(ロジビズ・オンライン編集部)