100億円程度調達予定、温室効果ガス排出削減を加速
日本郵船は7月2日、国内企業で初めてトランジションボンド(転換債)を国内公募形式で月内に発行すると発表した。発行額は100億円程度の予定。
トランジションボンドは、企業の温室効果ガス排出削減に向け、長期的な移行(トランジション)戦略に則ったプロジェクトの資金を調達するための社債。同社はトランジションボンドを活用して資金調達手段の多様化を図るとともに、事業の低炭素・脱炭素化を加速させたい考え。
今回のトランジションボンドは経済産業省の「令和3年度クライメート・トランジション・ファイナンスモデル事業に係るモデル事例」に国内で初めて選定された。
同社は2018年、海運業界で世界初のグリーンボンド(環境債)を発行。その後、グリーンローンやサステナビリティ・リンク・ローンといった環境負荷低減のための「ESG(環境・社会・企業統治)ファイナンス」を推進し、ESG経営をベースとした成長戦略が幅広くステークホルダーに認知されることを目指す。
※以下、プレスリリースより引用
1. | 回号 | 第43回 | 第44回 | |
2. | 発行体 | 日本郵船株式会社 | ||
3. | 発行年限 | 5年債 | 7年債/10年債 | |
4. | 発行額 | 100億円程度 | 100億円程度 | |
5. | 発行時期 | 2021年7月を予定 | ||
6. | 資金使途候補 | 「NYKグループESGストーリー」に掲げた、エネルギー分野における事業タイムライン(ロードマップ)(注1)で予定する投資(新規支出及び既存支出のリファイナンス)等
洋上風力発電支援船、アンモニア燃料船、水素燃料電池搭載船、LNG燃料船、LNG燃料供給船、LPG燃料船、運航効率化と最適化 |
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7. | 第三者評価機関 | DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(注2) | ||
8. | 主幹事 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、野村證券株式会社、ゴールドマン・サックス証券株式会社、みずほ証券株式会社 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、野村證券株式会社、SMBC日興証券株式会社 | |
9. | ストラクチャリングエージェント(注3) | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 |
(ロジビズ・オンライン編集部)