パレットやかご台車、段ボールが対象、費用想定可能で利用ハードル下げる狙い
soucoは倉庫の空きスペースと預けたい荷物のマッチングサービスに関し、新たに全国一律の料金で利用可能な従量制保管サービスの提供を開始した。
荷物がユニットロード化された荷姿の場合を対象として、1個当たりの保管や入出庫の料金を明示。荷物を預けたい荷主企業や物流事業者が事前に料金の概要を容易に見積もることができるようにしている。マッチングサービス利用のハードルを下げるのが狙いだ。
具体的には、保管料はパレットの場合は1個当たり1日100円、かご台車は80円、段ボールは7円に設定。入出庫料はそれぞれ500円、200円、40円と定めている。soucoのウェブサイト上で利用料の見積もりを簡単に計算できるようにしている。
従量制保管サービスを案内するsoucoのウェブサイト(同社提供)
マッチングサービスは従来の倉庫では対応が難しかった1000坪以下の小ロットでかつ1日単位からといった「短期・小スペース」の利用ニーズに応えているのが特徴。ウェブサイト上で手続きを済ませられるなどスムーズに利用開始までこぎ着けられるよう工夫を凝らしているほか、寄託契約による荷役作業込みの利用も可能にしている。
2019年6月にサービスを正式に開始。今年6月時点で倉庫を提供する事業者と倉庫を利用する荷主企業などのアカウントが合計で2000社を突破しており、着実に普及が進んでいる。
従来は荷主企業や物流事業者の倉庫利用希望条件や荷物の種類によってはマッチングまで時間を要するケースがあったため、ユニットロード化されている荷物についてはより迅速に利用開始できるよう、料金表を明示することを決めた。
ウェブサイトで見積もりも可能(souco提供)
(藤原秀行)