TC事業や3PLが成長、海外もオランダなど好調
ニチレイは8月3日、2022年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を公表した。
この中で、ニチレイロジグループ本社を中心に展開している低温物流事業に関し、通期予想のうち売上高は前期比6%増の2240億円で据え置いた一方、営業利益は期初の135億円から143億円(前期比9%増)に上方修正した。
第1四半期は国内でTC(通過型センター)事業が堅調に推移したほか、3PL事業が成長。業務改善によるコスト低減も寄与した。海外もオランダで貨物の取り扱いが高水準で推移したことや、小売店向け配送が好調を持続したことが収益にプラスとなった。
第1四半期の売上高は前年同期比2%増の533億円、営業利益は15%増の37億円だった。
同日開催したメディア向けオンライン決算説明会で、ニチレイの岸正明グループコミュニケーション部長は新型コロナウイルスの感染拡大の影響について「巣ごもり需要に関連する面では、家庭用冷凍食品の保管需要を取り込むなどプラスが続いている」と説明した。
(藤原秀行)※写真はニチレイロジグループ本社提供