トヨタ担当役員が新技術解説、実用化目指す方針表明
トヨタ自動車の山本圭司執行役員は8月25日、オンラインでメディア向けに、通信機能を備え各種データを収集可能な「コネクテッドカー(つながる車)」やハイブリッド車(HV)などの先進技術に関する開発状況の説明会を開催した。
山本氏はHV車について、走行している場所や時間帯など周辺環境に応じて動力を自動的に切り替え、効率的に走行できるようにする「ジオフェンス技術」の実用化を目指す方針を明らかにした。同氏は「近い将来に商品化していきたい」と抱負を語った。
ジオフェンス技術はモーターで走る電気自動車(EV)と、エンジンとモーターの両方を組み合わせて走行するHVの両方を状況に応じて使い分ける見通し。コネクテッドカーとして、市街地を走行しているかどうかなどの情報を収集、動力を適宜切り替えることを想定している。
市街地でエンジンを使うことを規制されても、地図などの情報を基に動力を切り替えれば問題なく走行できるようになるとみている。
山本氏はまた、コテクテッドカーの機能向上・普及促進の一環として、トヨタグループで海外も含め、ソフトウエアの開発に携わる技術者を1万8000人まで拡充する計画を発表。「幅広い領域の人材が必要になるため、グローバルに採用を広げていく」と強調した。
(藤原秀行)