25年万博向け機運醸成、実証実験など展開へ
物流向けドローンの開発などを手掛けるSkyDrive(スカイドライブ)は9月14日、大阪での「空飛ぶクルマ」実現に向け、大阪府、大阪市の両者と連携協定を締結したと発表した。
政府や府、市は2025年開催の大阪・関西万博で、来場者に空飛ぶクルマを披露、技術力の高さをアピールすることを目指している。3者がタッグを組み、空飛ぶクルマの実用化に向けた実証実験と検証結果の共有を図るとともに、情報発信や周知イベント、セミナーなども開き、機運の醸成を目指す。
併せて、大阪のスタートアップ企業の事業活動活性化に向けた交流の機会設置などについても協力することを視野に入れている。
大阪府は昨年11月、大阪で空飛ぶクルマの実用化を促進するため、多様な企業・団体と産官学が連携する組織「ラウンドテーブル」を設置。SkyDribeも参加している。SkyDriveは今年8月には大林組、関西電力、近鉄グループホールディングス(GHD)、東京海上日動火災保険の4社と、空飛ぶクルマを使った旅客輸送「エアタクシー」の実現へ連携すると発表していた。
連携協定を締結した(左から)大阪府・吉村洋文知事、SkyDrive・福澤知浩代表取締役CEO(最高経営責任者)、大阪市・松井一郎市長(同社提供)
(藤原秀行)