温室効果ガス削減や効率性・作業負荷低減の効果を確認
ヤマト運輸と日野自動車は11月22日、日野が開発した超低床・ウォークスルーの小型BEV(Battery Electric Vehicle=蓄電池で走る電気自動車)トラック「日野デュトロ Z EV」を用いた集配業務の実証実験を同24日に始めると発表した。
温室効果ガス削減の社会的な要請が強まる中、両社が協力し、ラストワンマイル配送の脱炭素化に挑む。
実験は2022年5月末までの約半年間を想定。「日野デュトロ Z EV」2台をヤマトの日野日野台センター(東京都日野市)と狭山中央センター(埼玉県狭山市)に配備し、温室効果ガス排出量削減効果や、集配業務における効率性・作業負荷低減の効果などを確認する予定。
「日野デュトロ Z EV」は走行時に温室効果ガスを排出せず、環境に配慮しており、都市部や住宅街での宅配業務の作業効率も考慮した構造を採用。普通免許で運転が可能で運転席から円滑に乗降できる設計にするなど乗り心地にも配慮。このクラスでは初めて後退時の誤発進抑制装置を導入。ヤマトと日野はドライバーの採用対象拡大につながると見込んでいる。
車両
ウォークスルー構造を採用
乗降しやすい運転席
超低床構造(いずれも両社提供)
(藤原秀行)