大口・多頻度割引拡充も
首都高速道路会社は12月10日、料金体系を2022年4月1日に変更すると発表した。
ETC車を対象に対距離制料金の上限料金を見直し、長距離を走る方がより割安になるようにするほか、大口・多頻度割引を拡充し、深夜割引を導入することが柱。
2016年に移行した対距離制料金をより普及させるため上限料金を引き上げ、ETCを使う場合(横浜北西線~東名高速道路連続利用は異なる)、普通車は1320円(35・7キロメートル超)を1950円(55・0キロメートル超)に、大型車は2870円から3110円に、特大車は2650円から5080円といったようにそれぞれの車種区分で変更。横浜北西線と東名道連続利用時の料金設定は22年3月末で終了する。
長い距離を走るほど1キロメートル当たりの料金がより安くなるように設定し、都心部を回避したルートを通るよう促して混雑解消を図る。
上限料金見直しと併せて、大口・多頻度割引(ETC車)は基本割引率を現状の最大20%を25%に引き上げるとともに、中央環状線の内側を通らない利用分は5%から10%に拡大。トータルで最大35%から40%に高める。
さらに、深夜割引として午前0~4時の間に首都高の入り口などを通過する車両を対象に20%割引する。
(藤原秀行)