運行管理業務デジタル化のascend、ベンチャーキャピタルから5000万円を追加調達

運行管理業務デジタル化のascend、ベンチャーキャピタルから5000万円を追加調達

累計2.5億円に、地方中小運送業者のDX支援強化へ

運行管理業務のデジタル化を支援するBI SaaS「アセンド・ロジ」を手掛けるスタートアップ企業のascend(アセンド)は12月14日、プレシリーズAのエクステンションラウンドの資金調達を完了したと発表した。

B Dash Ventures(BDV)が運用するベンチャーキャピタルファンドを引き受け先とした約5000万円の第三者割当増資を実施。先に行った分と合わせて調達累計額は約2億5000万円に達した。

BDVは地方中小企業のDX推進を目的に掲げ、今年10月にあおぞら銀行と合弁会社「B Spark」を設立。ベンチャー企業の持つDXの知見と地方中小企業のDXニーズを効果的に結び付けることに取り組んでいる。

ascendもBDVの運営ファンドからの出資受け入れを契機として、B Sparkの持つ地域金融機関とのネットワークを効果的に活用し、地方の中小運送業者のDX支援を強化していきたい考え。

ascendは自社開発のトラック運送管理システム「アセンド・ロジ」と業務改善を組み合わせた経営コンサルティングを提供している。

アセンド・ロジは月額料金で利用可能なSaaS(Software as a Service)形式で提供しており、取引先や経路、荷物種類別にそれぞれ案件の金額と実績を表示し、受注・請求業務を効率化。さらに、物流業務の管理に不可欠な売上利益、試算稼働率などのKPI(重要業績評価指標)を分かりやすく提示して売り上げ目標と実績の乖離状況を迅速に把握、事業計画の修正につなげられるよう後押しするのが柱。

12月8日にはシーアールイー(CRE)との資本・業務提携を発表していた。

(藤原秀行)※イメージはascend提供

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