タスクの完了時間を50%改善
AI・ロボティクスの技術を活用したソリューションを手掛ける東京大発のベンチャー、TRUST SMITHは12月15日、フードデリバリーの宅配経路を最適化するAIアルゴリズムを提供開始したと発表した。
新たなアルゴリズムは、宅配車両が複数の店舗のオーダーを宅配するようなケースにおいて効率的な配送計画を立てることができる。従来はこのようなケースでは最適な宅配割り当てや経路生成は困難だった。
同社は新たなアルゴリズムの採用で、複数の店舗を経営する飲食チェーンにおけるフードデリバリーをより効率化できるとみている。
経路最適化に際しては、移動距離や配送時刻、配送量、配送料金など多様な要素を考慮し、ユーザーごとに個別の事情を配慮して作成するよう配慮。新アルゴリズムで最適化した場合、距離が近い順に配送する場合と比べて、タスクの完了時間が50%改善されたという。
※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
具体的なアルゴリズム
距離が近い順番に配送した場合
TRUST SMITHのシステムで最適化した場合
*記号は
四角(塗りつぶし):発送元、四角(空欄):配送先、丸:トラック・バイク
実際のフードデリバリー経路最適化AIでは
・店舗の座標
・配送員の数、勤務時間、位置
・注文の時刻、位置、商品種類
・注文の調理開始、完了時刻
・商品の積み込み、納品にかかる平均時間
・各種経費
ーーを入力データとして、
・配達予想時刻
・注文の完了時刻
・MAP上での経路
・配達員の稼働率
・移動距離
・コスト
ーーのデータのうち、最適化を行いたいパラメータに優先度をつけて結果を出力する。
これによりフードデリバリー各社の優先したいパラメータに合わせた最適化を実現、より効率的に配送をすることが可能となる。
(画像はTRUST SMITH提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)