積載重量最大8000トンへ拡充、日本・台湾間に投入
鴻池運輸は12月20日、日本~台湾間で提供している定期配船サービス向けに新造船「KIZUNA21」を投入、12月17日に運航を開始したと発表した。投資額は約18億円。
KIZUNA21は在来型貨物船で、全長104.22メートル、全幅18.40メートル。日台間で主に鋼材・重量物の輸出入貨物を扱う定期配船サービス向けに使用していた自社運航船「VENUS SEVEN(ヴィーナスセブン)」に代わって就航。VENUS SEVENより搭載クレーンを大型化しており、吊り上げ荷重40トンのクレーンを2基装備。最大で80トンの貨物に対応可能とした。
また、積載重量をVENUS SEVENの5000トンからKIZUNA21は最大8000トンに拡充。燃費の向上とCO2の排出量削減を図るため、省エネタイプのエンジンを搭載したほか、スクリューの流力を向上させる佐々木造船(広島県豊田郡大崎上島町)の特許技術を導入している。
今後は大阪を起点として、毎月上・下旬の配船スケジュールで日台間を定期運航する予定。
鴻池運輸は新造船投入で新型コロナウイルスの感染拡大を受けた海上貨物輸送需要の増加に伴う貨物搭載スペース不足の解消と荷役能力増強を図る。
KIZUNA21(鴻池運輸プレスリリースより引用、画像は佐々木造船提供)
(藤原秀行)