プラスオートメーション、山善へクロスベルト型の仕分けロボット納入

プラスオートメーション、山善へクロスベルト型の仕分けロボット納入

顧客現場の導入が累計1500台突破

プラスオートメーションは1月13日、山善の日用品店舗仕分け現場に、クロスベルト型の仕分けロボット「t-Sort cb15」(可搬重量15キログラム)を、従量課金制の「RaaS」(Robotics as a Service)で提供を開始したと発表した。

今回の導入完了でプラスオートメーションが取り扱っているロボットを顧客企業が導入した台数は累計で1500台を突破した。



t-Sort cb15と周辺機材を工夫して組み合わせ、山善とプラスオートメーション共同で様々な日用品の仕分け自動化を実現

クロスベルト型t-Sortシリーズは既に段ボールやオリコンなど箱物貨物の仕分け現場で使われているが、今回はロボットに走行中の商品の滑りや落下を防止する補助材を加え、ハンモックシュートを仕分け先に採用することで、様々な形状を持ち、取り扱いに注意が必要な日用品のピース仕分けの自動化を手軽に実現した。加えて以下のような工夫も施し、利便性向上を図った。

・プラスオートメーション独自開発システム「+Hub」標準搭載の「手仕分け機能」を活用し、ロボットシステムによる仕分けに向かない重量物・長尺物の人手による仕分け処理も一元管理
・商品だけでなく、梱包箱に同封する納品書もロボットで仕分ける仕組みを導入したことで、人的ミスを防止
・100ボルト汎用モバイルバッテリー常設による停電時等のBCPを強化(t-Sortシリーズは100V電源で稼働)

山善でロボット導入の責任者を務める亀山啓太氏は「当社は、物流業務における自動化設備の検討を積極的に進めてきたが、取り扱う商材の荷姿が多様で、雑貨の物流に適した自動化設備がピースソーター以外にない状態だった。プラスオートメーションのt-SortをRaaSの形で利用することで、将来拡張が可能で荷姿に適した最適な自動化が実現できたのではないか、と考えている」とコメント。

設置作業開始から実戦投入までトレーニングを含めて1週間という短期間の立ち上げを実現し、作業員も従前業務の12人から5人まで抑えた一方、作業生産性は3倍に高められたという。亀山氏は「誤作業も限りなくゼロに近づけることができ、確実性も向上している」と評価している。

(画像はプラスオートメーション提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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