センコーGHD、中国・上海の商社貿易部門3社を連結持分対象会社化

センコーGHD、中国・上海の商社貿易部門3社を連結持分対象会社化

自社グループとの連携強化、物流業務拡大も期待

センコーグループホールディングス(GHD)は1月31日、液晶パネル・有機EL製品の材料・部品を取り扱う中国・上海の商社TOMIグループの貿易部門3社(上海拓米=TOMI=電子材料有限公司、他2社)の株式33.4%を1月27日に取得したと発表した。

今後、TOMI貿易部門はセンコーGHDの連結持ち分対象会社となる。株式の取得額は開示していない。

TOMIグループは貿易部門で中国の大手ディスプレイメーカー、スマートフォンメーカーに各種の液晶パネル材料、半導体材料などの電子材料製品を輸入・販売している。併せて、貿易取引を中核事業としつつ、製造部門はハイエンドのスマホ向けにガラスを中心とする部品の開発に取り組んでおり、四川省成都市で既に部品の製造工場を立ち上げ、ディスプレイメーカーやスマホメーカーへの供給を開始しつつある。

一方、センコーGHDは、グループ内にTOMI貿易部門と同じ電子材料の貿易を行うSENKO International Trading (SIT)を抱えている。同社は液晶ディスプレイ用やプリント基板用の材料、原料化学品の輸出入を手掛けており、TOMI貿易部門と日中間の電子材料輸出入取引で提携、メーカー・ユーザー間の売買を仲介する。

センコーGHDはTOMI貿易部門を連結持分対象会社とすることにより、SITとTOMIグループとの経営資源やノウハウの相互利用を促進させ、電子材料取引の商権拡大と営業基盤強化を目指す。さらに中国におけるセンコーグループの物流ノウハウをTOMIグループの製造事業に活用した物流業務の拡大を通じ、収益力の向上を図る。

出資対象先 TOMIグループ(董事長:李福生)の貿易部門3社
(上海拓米電子材料有限公司、他2社)
本社所在地 上海市閔行区七莘路1839号1510室
資本金 1.1億人民元=約18億円(3社合計)
設立 2006年6月
事業内容 電子材料製品の輸出入
事業所数 貿易関連事業所3カ所(支店を除く)
従業員数 123名(2021年12月時点)

(ロジビズ・オンライン編集部)

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