府内3カ所目、輸配送拠点として運営へ
大和物流は2月1日、京都府久御山町で新たな物流施設「久御山物流センターⅡ」が竣工、同日に稼働を開始したと発表した。
同社は2018年7月に「久御山物流センター」(同町)の運営を始め、20年8月には「京都物流センター」(京都市南区)を建て替えて増床するなど、京都府内の事業基盤拡張を進めている。
京都府内3棟目となる新拠点もその流れの一環。地上5階建て(倉庫4層)、延べ床面積は2万4501平方メートル。第二京阪道路の久御山南ICから約2キロメートル、京滋バイパスの巨椋ICから約5キロメートルに位置し、関西の主要消費地に短時間でアクセスできるのが強み。
新名神高速道路の八幡京田辺ICから約6.5キロメートルで、東西広域への配送拠点としての交通利便性の向上も見込める。関西エリアに拠点を持つ企業の輸配送拠点などとして運用する。
約3キロメートルのエリアに「久御山物流センター」、約15キロメートルのエリアに「京都物流センター」がそれぞれ位置しており、3棟合計で延べ床面積は約5万平方メートルを確保。3棟間で車両や人員の連携や、繁閑による在庫量増減に対応する。
新センターは重量物の保管・荷役にも対応できる低床式を採用。貨物用エレベーターと垂直搬送機を各3基備え、上下階への荷物の搬送を円滑に行うとともに、1フロア当たり最大6012平方メートルの倉庫スペースを活用し、流通加工を伴う作業場の確保や自動化設備の導入など、物流戦略に基づいた効率的なオペレーションを確保する。
新施設の外観と位置(大和物流提供)
施設概要
名称:大和物流株式会社「久御山物流センターⅡ」
所在地:京都府久世郡久御山町林高黒1番1
敷地面積:12,233.97㎡(約3,700.78坪)
延床面積:24,501.50㎡(約7,411.70坪)
構造・規模:鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階建(倉庫4層) 低床式
床荷重:各階2.0t/㎡
搬送設備:貨物用エレベーター3基(3.6t:1基、4.6t:2基)、垂直搬送機3基(1.8t)
アクセス:第二京阪道路「久御山南インターチェンジ」から約2km、京滋バイパス「巨椋インターチェンジ」から約5km、新名神高速道路「八幡京田辺インターチェンジ」から約6.5km
最寄り駅:近鉄京都線「大久保」駅から約1.5㎞
着工:2021年2月1日
竣工:2022年1月31日
稼働:2022年2月1日
施主:大和物流株式会社
設計・施工:大和ハウス工業株式会社
運営:大和物流株式会社
(藤原秀行)