国分とビッグデータ解析のDATAFLUCTが資本・業務提携

国分とビッグデータ解析のDATAFLUCTが資本・業務提携

在庫管理や配送計画を最適化、商品ロス削減も目指す

ビッグデータ解析を手掛けるDATAFLUCT(データフラクト)は2月3日、国分グループ本社と資本・業務提携を締結したと発表した。具体的な出資額は開示していない。

DATAFLUCTが手掛ける、高精度の自動需要予測で業務効率と欠品・余剰・在庫回転率改善を後押しする新サービス「Perswell(パースウェル)」を国分グループが導入。2月中旬の本番運用開始へ準備を進めている。今後は両社の知見を活用し、在庫管理や配送計画の最適化で利益を最大化すると同時に、商品ロスの削減も図りたい考え。

数百から数千種類の商品の販売予測をエクセルで行う場合、作業工数は膨大になる上、全商品の精緻な予測は困難を極める。また、SCMサービスを導入している場合でも、古典的な統計による需要予測となるため、天候データや新型コロナウイルス感染症の陽性者数などのリアルタイムな外部データを活用できず、最新の機械学習アルゴリズムの導入に至っていないケースが多く見受けられる。

上記のような要因で予測精度が不十分な環境では、欠品による機会損失や過剰在庫による保管・廃棄コスト、在庫回転率の悪化といった問題が生じている。

Perswellは誰もがデータから未来を見通し(perspective)、SCMでより良い(well)結果を得られることを目指して開発。販売・仕入の過去データとビジネス特性に応じた外部データを組み合わせ、機械学習によって大量の商品の販売数と適正在庫量を自動で予測。需要予測の自動化によって作業工数を大きく削減できるほか、予測精度の改善によって欠品・余剰・在庫回転率および配送計画の改善につながると想定している。

資本業務提携の概要

・DATAFLUCTのAI技術を活用した需要予測システムを国分グループの汎用、専用物流センターに導入の上、受発注や在庫管理の高度化、精度向上により在庫削減を実現する
・青果を中心とした生鮮食品のサプライチェーンにおけるイノベーション創造を実現するための共同事業化に向けた検討を開始する
・DATAFLUCTへの出資を含む資本業務提携契約を締結する
(資本業務提携締結日:2022年2月3日)

(画像はDATAFLUCT提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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