GLRとCBRE IM、茨城・常総で2.75万㎡の物流施設開発へ

GLRとCBRE IM、茨城・常総で2.75万㎡の物流施設開発へ

24時間体制で運営可能、23年3月末竣工見込む

物流施設に特化した不動産コンサルティング事業を手掛けるジーエルアール(GLR)インベストメントは3月7日、CBREインベストメントマネジメント・ジャパン(CBRE IM)と共同で、茨城県常総市の工業団地に物流施設「(仮称)CBRE IM 常総EAST」を開発すると発表した。

地上2階建て、延べ床面積は約2万7500平方メートルを計画。2023年3月末の竣工を見込む。

 
 


竣工イメージ(以下、いずれもGLRインベストメント提供)

フロアは2区画に分割対応が可能なことに加え、荷物用エレベータ―と垂直搬送機各3基(将来対応エリア3カ所あり)を備えることなどを計画。庫内オペレーション効率の高い物流施設を目指す。圏央道の常総ICから約6.4キロメートルに位置する。

昨今、圏央道エリアの物流施設は空室率が低下している一方、新規供給は限定的なため、インターネット取引の普及に伴う倉庫需要の増加、労働環境の改善や建物・設備の老朽化に伴う最新スペックを備えた倉庫に対する需要などのニーズの受け皿になり得るとみている。

圏央道を使えば東名高速道路、中央自動車道、関越自動車道、東北自動車道、常磐自動車道、東関東自動車道へ接続することが可能。国道294号線にアクセスしやすく、首都圏に加えて東北エリアなど各方面へも接続可能。

当該地が所在する大生郷工業団地は常総市の重要な産業拠点となっており、24時間操業が可能なところが3PL事業者や荷主企業が運用する上で優れている環境となっている。

常総IC周辺は地域の農業を活性化するための街づくりを目指す「アグリサイエンスバレー(2023年オープン予定)」の整備が進められており、計画地45ヘクタールのうち約19ヘクタールは企業用地として企図されていることから、新たな産業拠点として期待されている。その背景には、常総市が圏央道を中心とした交通利便性の高いエリアであることが挙げられる。

 
 

常総東特定目的会社はCBRE IMが運用するファンド「CBRE Asia Value Partners V」の出資を受け、GLRがCBRE IMとともに物流施設の開発プロジェクトからリーシング、竣工後の運営までを担うアセットマネジメント業務を受託している。GLRが強みとしている物流施設のリーシング力を生かして優良なテナントを誘致、竣工後早期の収益化を図る予定。


所在地と高速道路網

【プロジェクト概要】
所在地:茨城県常総市大生郷町字中丸6139番3他 「大生郷工業団地」内
交通:圏央道の常総ICより約6.4キロメートル
   関東鉄道常総線の三妻駅より約5キロメートル
敷地面積:24,683.53平方メートル(7,466.76坪)
延べ床面積:約27,500平方メートル(約8,300坪)(予定)
用途地域:工業専用地域
構造:鉄骨造 地上2階建て(予定)
駐車場:普通車139台、大型車待機場設置(予定)
竣工:2023年3月末(予定)

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事