アフリカ全土つなぐデジタルプラットフォーム構築目指す
豊田通商は5月11日、グループ会社のCFAO SASと共同で設立した投資会社Mobility 54 Investment SAS(モビリティ54)を通じ、ナイジェリアでオンラインによる国際物流の手配が可能なデジタルプラットフォームを展開するスタートアップのOnePort(ワンポート)に200万ドル(約2.6億円)を出資したと発表した。
モビリティ54は2019年10月の設立以降、第1期としての投資期間を21年12月に終え、第2期ファンドとして新たに4000万ユーロ(約56億円)の投融資予算を追加した。OnePortへの出資は第2期ファンドとしての初案件となる。
アフリカでは急速な経済成長に伴う物流量の増加を受け、効率的な物流サービスへの需要が高まっているが、国際物流の領域では依然アナログな物流手配や通関手続きなどが主流のため、業務の効率化やデジタル化が急務となっている。
モビリティ54ではこれまで物流業務のデジタルプラットフォームを運営しているケニアのSendy、コートジボワールのKamtarの両社に投資済み。OnePortにも出資することで業務のデジタル化を加速させ、豊田通商グループがアフリカに張り巡らせている国際物流ネットワークを生かして貿易を拡大させていきたい考え。
OnePortが事業を展開するナイジェリアでは、現在50社以上がプラットフォームを利用しており、4月にはガーナでのサービスも開始する予定。
OnePort365社 概要
会社名
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OnePort Inc. (ワンポート インク) |
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所在地
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米国 |
展開国
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ナイジェリア、ガーナ |
代表者
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Founder & CEO Hio Sola-Usidame (ヒオ ソラ ウシダメ) |
設立
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2020年9月 |
事業概要
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国際物流デジタルプラットフォーム事業 |
OnePortのプラットフォーム画面イメージ(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)