米C&W、奈良で3.8万㎡の新たなマルチテナント型物流施設着工

米C&W、奈良で3.8万㎡の新たなマルチテナント型物流施設着工

県内2棟目、23年7月竣工見込む

米不動産サービス大手のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は5月17日、奈良県生駒郡安堵町でマルチテナント型物流施設 「LF奈良ANNEX」の工事を始めたと発表した。自社開発する案件としては、奈良県内では2棟目。

地上4階建て、延べ床面積は約3万7600平方メートル(約1万1300坪)を計画。2023年7月の竣工を見込む。


「LF奈良ANNEX」完成イメージ(C&W提供)

柱スパンは間口11.5メートル×奥行き9.5メートル、倉庫の梁下有効高さ5.5メートル、1平方メートル当たり床荷重1.5トンと標準的なスペックを確保し、荷物用エレベーターを4基、垂直搬送機を4基実装する。併せて、将来の2基増設にも対応できるようにする。

ボックス型で最大4テナントが入居可能で、最小面積は約7900平方メートルからと設定。アメニティ設備として共用部に休憩室を設け、施設利用者に働きやすい環境を提供する。

西名阪自動車道 の大和まほろばスマートICから約1.5キロメートル、法隆寺ICから約3キロメートルに位置。周辺は奈良県最⼤の⼯業団地、昭和⼯業団地を中⼼とする産業集積エリアで、県内の地域配送拠点や、大阪・京都・名古屋方面への広域配送拠点としての需要が見込まれる。

計画地から30分圏内に約46万人の労働人口を抱えており、雇用確保の観点からも優位性があるとみている。

建築環境総合性能評価システム CASBEE Aランク認証、建築物省エネルギー性能表示制度 BELS 5スター、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスに限りなく近い建築物を示すZEB Ready認証の取得を予定。太陽光発電事業者による屋根への太陽光発電設備も設置する。BCP(事業継続計画)面では24時間対応の非常用発電機の設置などを計画している。

【施設概要】
施設名:LF奈良ANNEX
所在地:奈良県生駒郡安堵町大字岡崎367番19外
敷地面積:約19,300㎡
延べ床面積:約37,600㎡
構造:地上4階建て、鉄骨造
着工:2022年5月
竣工:2023年7月(予定)
認証取得:CASBEE Aランク(新築)認証、BELS 5スター、ZEB Ready認証(いずれも予定)
設計施工:株式会社淺沼組

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事