越境ECモール運営など手掛けるゼンマーケット、ウクライナへの荷物発送再開と発表

越境ECモール運営など手掛けるゼンマーケット、ウクライナへの荷物発送再開と発表

EMSの動きなど受け、既に400個超取り扱い

海外向け代理購入サービスや越境ECモールなどを手掛けるゼンマーケットは5月30日、ロシア侵攻の影響で物流が混乱していたウクライナへの配送を再開したと発表した。


大小の青い円は、発送された荷物の大まかな量を表している(ゼンマーケット提供)

ロシアのウクライナ侵攻の可能性を受け、航空便が運休となっていた2月22日にEMS(国際スピード郵便)のウクライナ宛荷物引き受けが停止。ゼンマーケットの各サービスでもウクライナ宛の発送をストップしていた。ウクライナへ向かう途中で返送された荷物も多く、約300個の荷物がゼンマーケットの日本国内倉庫に保管されていた。

その後、引き受け停止となっていたEMSと同社独自の配送方法ゼンエクスプレスがともに再開され、ウクライナ在住の顧客の注文にも対応可能となった。再開後の数日で多くの注文が寄せられ、過去の注文分の発送依頼と合わせて既に400個超の荷物がウクライナ向けに発送されたという。

配送先はキーウ、ドニプロペトロウシク、ハルキウを中心に、広く18州に及んでいる。ゼンマーケットは「軍事侵攻の影響で航空便の運休などが再び起こる可能性もあるが、当社としては出来得る限りの対応を継続する」と強調している。

(藤原秀行)

災害/事故/不祥事カテゴリの最新記事