アプリの文字サイズ拡大可能など工夫、免許返納後の買い物利用を促進
インターネットスーパー立ち上げ支援を手掛けるスタートアップの10X(テンエックス)は6月2日、改正道路交通法の施行を背景に高まるシニア層のネットスーパー利用ニーズに対応するため、EC支援サービス「Stailer(ステイラー)」にシニア世代のユーザー向け機能を追加したと発表した。
75歳以上のドライバーが免許の更新をする際、一定の違反歴がある場合には運転技能検査を義務付ける改正道路交通法が5月に施行され、適切なタイミングでの「免許返納」を促す動きが進んでいる。一方、免許返納数は2019年をピークに直近数年では減少しており、自主返納がなかなか進まない背景の1つに、免許返納を行うと「日々の買い物ができなくなる」「買い物難民化する」との不安を抱えていることが挙げられている。
そこで、Stailerで構築するスマートフォン用ネットスーパー購入アプリについて、スマートフォンなどの画面文字サイズの拡大機能に対応し、大きい文字で閲覧できるよう改良。文字サイズを大きくした場合は同時にボタンのサイズも大きくして容易にタップできるよう配慮している。
併せて、タブレット端末でアプリ画面を表示した際のレイアウトを変更し、商品を比較・選択しやすい画像サイズ・文字で閲覧できるようにした。可読性の向上を目指し、基本的な文字色について十分なコントラストを確保するよう調整も施した。
Stailerはこれまでにイトーヨーカドーやライフ、薬王堂などが採用している。
(藤原秀行)※イメージはいずれも10X提供