倉庫シェアリングも、新会社設立し利用先開拓図る
三菱商事は7月1日、物流現場向けロボットを定額制で提供するサービス「Roboware(ロボウェア)」や倉庫の空きスペースと保管したい荷物をマッチングするサービス「WareX(ウェアX)」の拡大に向け、プロロジスや三井不動産など6社と連携すると正式発表した。
EC市場の成長に伴う取り扱い物量増大などを踏まえ、物流施設のデベロッパーなどと組み、ロボットやマッチングサービスの利用先を積極的に開拓していきたい考え。
三菱商事は両サービスを手掛けるための新会社「Gaussy(ガウシー)」を1月20日付で設立しており、7月1日で本体から両サービスを切り離して新会社に移管した。新会社の社長CEO(最高経営責任者)は、三菱商事本体でロボウェアやウェアXを担当してきた中村遼太郎氏が就任した。
併せて、新会社にプロロジス、三井不動産、三菱地所、三菱HCキャピタル、三菱商事ロジスティクス、東京大学系投資会社の東京大学協創プラットフォーム開発が資本参加。新会社の株式の50.1%は三菱商事が保有している。各社の具体的な出資額や出資割合は開示していない。
ロボウェアはEC市場の成長に伴う取り扱う商品の増大などを受け、取り扱うロボットの種類を拡充している。ウェアXも対象の倉庫を全国に広げ、受け入れられる荷物の機能増強を図っている。新会社設立でこうした動きを加速させる構え。
ロボットサービスのイメージ(三菱商事提供)
(藤原秀行)