ascend、運送業界の変革支援強化へ東京大大学院・田中准教授を顧問に招へい

ascend、運送業界の変革支援強化へ東京大大学院・田中准教授を顧問に招へい

政府の審議会委員など歴任、「2024年問題」見据え政策提言に注力

運送事業者の業務DXを支援するスタートアップのascend(アセンド)は8月30日、東京大学大学院工学系研究科・技術経営戦略学専攻の田中謙司准教授を顧問として招へいすると発表した。

田中氏は国土交通省や経済産業省、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)主催の審議会・研究会・ワーキンググループの委員として国の政策立案に深く携わってきた。トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」などを考慮し、同氏の知見を生かして政策提言に注力、トラック運送業界の変革支援をより強化していきたい考え。


左から田中謙司氏、ascendの日下瑞貴代表取締役(同社提供)

田中氏は東京大学工学部を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社。日本産業パートナーズを経て、2019年より東京大大学院工学系研究科助教、特任准教授の現職。データを活用した社会システム・イノベーションの研究・物流交通システム・Global Logistics・物流マネジメントと経営・物流交通システム計画などを担当。政府の総合物流施策大綱に関する検討委員会の委員などを歴任している。

【審議会】
● 総合物流施策大綱に関する検討会委員(国交省、経産省他:2020-2021)
● NEDOサプライチェーン分析ワーキンググループ委員(2020-)
● NIKKEI脱炭素委員会委員(日経新聞 2021-)
● Logitech分科会(経産省)
● 日本電気学会、人工知能学会、日本経営システム学会、日本オペレーションズリサーチ学会、日本造船学会 会員

【専門分野】
電力流通システム、物流交通システム工学、 ビジネス・サービス設計、デジタルグリッドを用いた社会システム・イノベーションの研究

【研究領域】
● 需要予測、シミュレーション、データマイニング、システム設計、サービス設計手法など
● 物流流通分野、通信販売、書籍、医薬品、エネルギー流通をはじめとした、データを用いた需要予測法やシミュレーション法の開発、具体的な導入システム設計およびサービス設計
● 電力エネルギー分野、電気自動車分野、海洋分野などで社会システム設計

(藤原秀行)

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