安全性向上に資すると確認、搭載船拡大へ
商船三井は9月2日、船舶用電子機器メーカーの古野電気と共同開発したAR(拡張現実)航海情報表示システム「ARナビゲーションシステム」が、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)の革新技術を対象とした新たな認証サービス「イノベーションエンドースメント」におけるP&S(製品・ソリューション)認証を取得したと発表した。
認証のマーク
AR航海情報表示システムは、AR技術を用いてカメラのリアルタイム映像と航海情報を重ねて映し出し、航海中の乗組員の見張りや操船などを視覚的にサポートしている。
ARナビゲーションシステムの重畳表示イメージ(いずれもプレスリリースより引用)
「イノベーションエンドースメント」における製品・ソリューション認証は、その普及・発展を促すことで、海上における環境保全や安全性の一層の向上に寄与する製品を対象にClassNKが認証している。AR航海情報表示システムはデジタル技術を活用して船舶の安全運航向上に資する機能が確認され、認証を取得した。
AR航海情報表示システムは既に商船三井グループが運航する船舶への搭載を随時進めており、認証取得を契機としてさらに搭載船を拡大していく予定。
(藤原秀行)