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JAL、初の医薬専用定温庫を成田空港貨物ターミナル地区に開設

JAL、初の医薬専用定温庫を成田空港貨物ターミナル地区に開設

航空貨物需要の伸び見込み、高品質な新サービス開始

日本航空(JAL)は9月30日、医薬専用定温庫「JAL MEDI PORT」を成田空港貨物ターミナル地区に新設したと発表した。

JALが医薬専用の定温庫を設置するのは初めて。医薬品の航空貨物需要が今後さらに伸びると見込まれていることに対応する。

「JAL MEDI PORT」は国内空港内の医薬専用定温庫で最大となる総面積840平方メートルを備える。JALが中期経営計画で掲げている「品質管理やリードタイム短縮を可能にする生産体制の構築による高単価な貨物需要の取り込み」の実現に向け、高品質なハンドリングと保管の新サービス「JAL SOLUTIONS PHARMA PLUS」を10月1日に開始する。

医薬品の製造工場は、日本をはじめ欧州のスイスやドイツ、北米などを中心に設置されており、日々世界各地へ様々な薬が運ばれている。その中でも厳格な温度・時間管理と輸送品質が求められる治験薬や試薬、ワクチンなどの医薬品の大半は航空貨物で取り扱われている。

医薬品の輸送品質に関する国際的な「GDP基準」は空港で「温度管理機能」・「清潔な衛生環境」・「セキュリティ機能」や「BCP対策」などを備える「医薬専用定温庫」の設置を求めている。「JAL MEDI PORT」はGDP基準に準拠した温度・衛生管理と高いセキュリティ機能、JALがこれまで培ってきた医薬品輸送ノウハウを投入した世界最高品質の医薬品輸送サービスによる高単価貨物の取り込みと新たな市場開拓による医薬品取り扱い量の拡大を目指す。

加えて、他の航空会社などが輸送する医薬品の受託拡大にも取り組み、貨物事業の収益性向上を図る。

「JAL MEDI PORT」施設概要
■温度管理機能
プラス2~8度およびプラス15~25℃で温度設定された冷蔵室、定温室を有するほか、庫内の温度変化を抑えるため、搬出入時の空気流出入を緩衝する前室、防熱扉、高速シートシャッター、エアカーテンを完備。庫内環境は温度監視システムにより、常時モニタリングされている。充電式定温コンテナを複数台同時に再充電することが可能。

■清潔な衛生環境
定期的な清掃および防虫・防鼠対策、また排気ガスによる粉塵や外部からの病害類の持ち込みを予防するため、定温庫内専用器材として、電動フォークリフトと輸送用のパレットを配備。

■セキュリティ機能・BCP対策
前室、定温室、冷蔵室の各室に全方位を網羅する監視カメラを設置し、夜間も消灯することなく24時間継続的に監視。立入証によって出入管理を行い、セキュリティを確保する。庫内の空調機器は、万が一の故障などに備えたバックアップを完備。

■その他
庫内での貨物の仕分けおよび保管・コンテナへの貨物の積み付け、解体作業を行うスタッフは全員、医薬品取扱いのための社内専門教育を受講している。

■新サービス
これまでの医薬品専用輸送サービスである「JAL SOLUTIONS PHARMA」に加えて、当施設を使いGDP基準を満たす安全品質を提供する新たなサービスとして、「JAL SOLUTIONS PHARMA PLUS」の提供を10月1日に開始する。

JALはIATA(国際航空運送協会)が策定した医薬品航空輸送の認証「CEIV Pharma(the Center of Excellence for Independent Validators in Pharmaceutical Logistic)」の取得に向けた準備を進めており、2023年4月の取得を予定している。

(藤原秀行)※写真はいずれもプレスリリースより引用

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