11月末予定、自社の体制強化図る
岡谷鋼機は10月12日、製造・物流の現場向け自動化機器やWMS(倉庫管理システム)などを手掛け、7月に民事再生法の適用を申請し経営破綻したオフィスエフエイ・コム(栃木県小山市)の一部事業を取得すると発表した。
11月末に製造業や物流など産業用ロボット・システムインテグレーター事業を譲り受け、製造業やロジスティクスの自動化・DX化のためのシステム構築、ソフトウェアやロボットの設計・開発・販売体制の強化を図る。
岡谷鋼機は併せて、10月に新たな100%子会社「新エフエイコム(仮称)」(小山市)を立ち上げ、同事業の受け皿とする予定。2023年度に売上高50億円を見込む。
オフィスエフエイ・コムは1997年創業。製造・物流現場の自動化・省人化需要の盛り上がりを受け、2020年12月期には売上高が約76億9000万円に上るなど成長していたが、新型コロナウイルスの感染拡大や世界的な需要増の影響で半導体など部品供給が滞り、納品に支障をきたし、資金繰りが急速に悪化。自力再建を断念し、スポンサーを探していた。
(藤原秀行)