免許取得からドライバーデビューまでサポート強化、人材不足に対応図る
アサヒロジスティクスは10月14日、埼玉県川越市の川越自動車学校を買収したと発表した。
10月13日付で同社の全株式を取得した。取得額は開示していない。
社会的課題となっているドライバー不足への対応として、アサヒロジスティクスは2017年3月にドライバー専用研修施設を開設、座学と実技によるトラック運転技術研修、安全指導に注力している。
トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」に対応するため、未経験、若年層、女性を積極的に採用し、自社でドライバーとして育成する仕組みをより強化する必要があると判断。川越自動車学校をグループに迎え入れ、免許取得、人材育成を一気通貫で行える体制を整備し、ドライバー不足に対応していくのが狙い。
川越自動車学校の代表取締役はアサヒロジスティクスの横塚元樹社長が兼任。経営体制を刷新した上で、引き続き普通自動車、二輪などを含めた自動車教習を運営する。
今後は川越自動車学校を免許取得と同時にトラックドライバーとして必要なスキルを身に付けることができる、短期集中でドライバー育成を行うための専門学校のような位置付けで活用していくとともに、AIを活用するなど、教習所ビジネスそのもののアップデートも図る。
川越自動車学校について
■川越自動車学校概要 ※代表者名は株式取得前
① 名称 有限会社川越自動車学校
② 所在地 埼玉県川越市野田町二丁目20番地50
③ 代表者 荻原 聡彦
④ 事業内容 自動車教習所の経営
⑤ 資本金 3,000千円
⑥ 創業・設立 1956年4月学校開校、1964年5月法人設立
⑦ 取得可能免許 【第一種】中型、準中型、普通、大型特殊、普通二輪
⑧ 敷地総面積 17,055.98㎡
⑨ コース面積 11,787.63㎡(除緑地)
■株式取得後の経営体制
代表取締役社長 : 横塚 元樹(兼 当社代表取締役社長)
常務取締役 : 塚本 圭介(当社より出向)
(藤原秀行)※写真はアサヒロジスティクス提供