コロナ禍でサプライチェーン混乱受け対応
NIPPON EXPRESSホールディングスは10月21日、中国のグループ会社NX国際儲運有限公司が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中国国内で様々な物流に関連する制限が設けられているのを受け、港珠澳大橋を経由して陸路で珠海市と香港をつなぐクロスボーダー輸送サービスの提供を9月1日に開始したと発表した。
サービスルート（プレスリリースより引用）
華南エリアの深圳市～香港間はコロナ禍で現在も厳しい通行規制が続いており、陸路のクロスボーダー輸送で遅延が常態化、中国国内の物流にとどまらず香港を輸出入の基点とした国際的なサプライチェーンにも大きな影響が出ている。
現状を踏まえ、サプライチェーンを安定的に維持するBCPソリューションとして、華南エリアの珠海市から港珠澳大橋を経由して香港まで陸路で輸送する新たな輸送ルートを開発。クロスボーダー輸送サービスとして提供を開始した。広東省珠海デルタ内、東側の深圳市、西側の珠海市からの両クロスボーダー輸送サービスがそろい、利便性がさらに向上した。
新サービスは華南エリアと中国全土から集まった貨物を珠海市の自社倉庫で集約・仕分けし、珠海市内のクロスドック拠点でダブルライセンストラックへ積み替え、港珠澳大橋を経由して香港空港や指定先まで配達する。
サービス概要
リードタイム：（例 広東省内からの貨物集荷として香港まで）約2日間
サービス頻度：毎日運行（1便）
チャーター輸送に加え、小ロット・少量にも対応した混載輸送も対応可能
香港を基点とした輸出入手配と連携した対応も可能
遅延が発生しているエリアを回避し、安定したスケジュールで運行可能
（藤原秀行）
