みずほや三菱UFJなど8行から低金利で、4年で累計273億円に
物流など向け単発バイトのマッチングアプリを手掛けるタイミーは11月16日、事業の急激な成長拡大に伴う運転資金を確保するため、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行をはじめとした主要銀行8行からの借り入れにより、総額183億円の資金調達を行ったと発表した。
長期借り入れやコミットメントライン(融資枠)なども含んでいる。いずれも無担保・無保証・希薄化なしで、借り入れ金利はAll-in costで年利1.0%未満。調達条件・コストを抑えた上での資金調達額最大化を果たした。
タイミーが2018年8月のアプリリース以降、借り入れを含む累計調達額は約273億円に達した。
■資金調達の概要
タイミーのアプリは10月時点で350万人超のワーカーと3万3000の事業者が利用。業種の幅は飲食業・物流業・小売業など多岐にわたり、昨今の新型コロナウイルス禍でも順調に事業を拡大している。
アプリ経由の求人募集人数は足元でも前年同四半期比で4.7倍になるなど、昨年の成長率を大幅に上回る加速的な高成長を実現しているという。
事業運営に必要な運転資金が急激に増大しており、運転資金確保に向け様々な資金調達手法の検討を進めていた。スタートアップの資金調達はエクイティ(新株発行)で行われることが一般的で、低金利のデット(借り入れ・負債)で実施するのは異例。金融機関がタイミーの事業の安定性や将来性を評価した。
(藤原秀行)※写真類はいずれもプレスリリースより引用