様々なソリューション提供、EC利用増に配慮
フェデックスコーポレーション子会社のフェデックスエクスプレスは11月22日、例年と同じく、今年の年末年始のホリデーシーズンに向け、買い物をする消費者とプレゼントを出荷する事業者を支援すると発表した。
小売業界の支出でECはシェアを伸ばし続けており、フェデックスの調査によれば、アジア太平洋、中東およびアフリカ(AMEA)地域の生活者の80%が過去3年間でECの支出が増えたと回答。さらに70%以上が今後3年間も増え続けると考えていることが明らかにになっている。
フェデックスは、ブラックフライデーやサイバーマンデーのようなクリスマス商戦へとつながるEC関連の販促イベントが消費者に大きな影響を与えており、購入者の多くがオンライン販促イベントのショッピングフェスティバルを今まで以上に求めていると指摘。このような機会を最大限に活用するため、EC事業者は新たな決済方法や、サイト訪問者やクリック数を高めるようなオンラインのショッパーテイメント(shoppertainment)など、パーソナライズされた提案を通して効果を高め、サービスそのものを進化させていると解説している。
さらに、EC取引業者の87%は、こうしたシーズンイベントを乗り切るためのサポートを物流業者に求めていると説明。フェデックスとしても、柔軟性が高く、繁忙期を通して事業者と消費者の双方から信頼される配送を実現するオプションを提供していると説明している。
具体的には、フェデックス・インターナショナル・コネクト・プラス(FICP)は競争力のある配送スピードと魅力的な価格を結び付けた越境EC配送サービスであり、AMEA地域内であればほとんどの貨物を1~3営業日以内に配送可能と強調。 急を要する貨物を対象としたフェデックス・インターナショナル・プライオリティ・エクスプレス(IPE)はアジア、米国、カナダおよび欧州のサービス適用国・地域の現地時間午前10時30分、あるいは正午までに配送するサービスになっていると言及している。
また、フェデックス・デリバリー・マネジャー・インターナショナル(FDMI)を使えば、消費者は貨物がいつ、どこに配送されるかを選択できるほか、サービス強化により、配送通知とパーソナライズされたオプションがWhatsApp上で利用可能。荷物が出荷されていても配達日や場所の変更が可能なため、消費者は外出先でも配達状況を管理できると利便性をアピールしている。
また、Picture Proof of Delivery(英文)を通じて貨物が到着したことを確認する写真を受け取ることで、利用者が安心できる究極の保証を実現するとPRしている。
このほか、フェデックスはサービスをEC市場と統合し、プラットフォームを離れることなく出荷ラベルを生成したり、エクスプレス・シッピング・サービスや国際出荷書類サービスのような機能を消費者が利用できるよう支援。使いやすく手間が掛からないサービス(英語)は、ホリデーシーズンなどの繁忙期にはEC取引業者にとって時間を節約する重要な手段になり、最終消費者の顧客満足度向上にもつながると自信を見せている。ます。
フェデックスはグローバルで、2040 年までにカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)な輸送業務を達成する目標を掲げており、配送サイクルにおけるCO2排出量を削減するため、ラストマイル配送のEV(電気自動車)への投資やデジタルソリューションの強化などを展開。再生可能な梱包を実施し、配送プロセスでの廃棄物削減にも取り組んでいると締めくくっている。
(藤原秀行)