首都圏などの街づくり用樹木輸送を鉄道・船舶にモーダルシフトへ

首都圏などの街づくり用樹木輸送を鉄道・船舶にモーダルシフトへ

住友林業グループとJR貨物、川崎近海汽船が今夏にも本格運用開始

住友林業グループで環境資材販売や都市の緑化工事などを担う住友林業緑化とJR貨物、川崎近海汽船は3月9日、今年夏にも日本通運と連携し「緑配便」の本格運用をスタートすると発表した。

緑配便は幹線輸送をトラックから鉄道や船舶へモーダルシフトし、輸送過程の脱炭素化を目指す樹木配送サービス。昨年末から独自開発した専用コンテナ「MiraiGreenCargo(ミライグリーンカーゴ)」で貨物列車を利用し、樹木を試験的に輸送している。川崎近海汽船はRORO船を使った海上輸送を担当している。

首都圏などの街づくりに利用する常緑高木は南九州エリア産が多く、トラックによる物流が支えている。今後、人材不足やドライバーの高齢化がさらに深刻となる見通しの上、CO2排出量削減も強く求められており、対応が必須だった。課題解決のため、モーダルシフトを活用した緑配便のサービス開発にこぎ着けた。

MiraiGreenCargoのトライアル輸送を2021年末から今年2月にかけて実施し、輸送中のコンテナ内環境の植物に対する影響、樹木の積み降ろし、運用方法等を検証。無事に運べることを確認したため、本格運用に移行する。

各社は今回のトライアル輸送で従来のトラック輸送に比べ約1トンのCO2排出量削減が期待できると試算。輸送区間は今後拡大する予定。

※以下、プレスリリースより引用
MiraiGreenCargo の特徴
・ 7m 程度の高木や長尺物を運べる鉄道輸送用31フィートコンテナ (9.41m×2.49m×2.64m)
・ 電動開閉の天蓋
・ 庫内温度の上昇、輻射熱を防ぐため、メッシュ状の屋根材

(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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