株式51%を305億円で譲渡へ
商船三井は12月27日、傘下でコンテナターミナル運営を担っているINTERNATIONAL TRANSPORTATION(ITI)の株式の51%を、商船三井など邦船大手3社が共同出資しているOcean Network Express(ONE)へ約2億1250万ドル(商船三井の設定するレート換算で約305億円)で売却すると発表した。2023年3月を予定している。
ITIの100%子会社TraPac(トラパック)は米カリフォルニア州でコンテナターミナル事業を運営してきた。商船三井は2018年にコンテナ船事業をONEへ移管して以降、コンテナターミナル事業のポートフォリオ戦略の見直しを進めており、今回の株式譲渡もその一環。
商船三井は今年10月、ITI株式を大手インフラ投資ファンドなど2社に譲渡する方針を開示したが、ファンド以外の譲渡先の詳細には触れていなかった。投資ファンドにはITI株式の49%を9億5000万ドル(約1360億円)で売却する予定。
ONEはITIを傘下に収めることで、コンテナターミナル運営の領域も拡充していきたい考え。
(藤原秀行)