ブラザー、名古屋市に1.6万㎡の新倉庫建設を発表

ブラザー、名古屋市に1.6万㎡の新倉庫建設を発表

50億円投じ25年11月完成見込む、近隣の物流センター機能も移管へ

ブラザー工業は1月16日、名古屋市港区の「港工場」敷地内に新倉庫「港第2倉庫」を建設すると発表した。

地上3階建て、延床面積は約1万6000㎡で2025年11月の完成を予定しており、総事業費は約50億円となる見込み。


新倉庫の完成イメージ(ブラザー工業提供)

■ 港第2倉庫の概要
 所在地 :ブラザー工業株式会社 港工場敷地内(名古屋市港区港明一丁目1015番1)
 施設用途:製品、部品の保管用倉庫、オフィス
 着工予定:2024年秋
 完成予定:2025年11月
 建設延べ床面積:約16,000㎡ 3階建て

ブラザーグループは、2030年を見据えたグループビジョン「At your side 2030」で「産業用領域」を注力領域に設定。同領域のビジネス拡大を見込んでおり、関連する製品や部品の保管需要の増加が予想されている。

現在の港工場の敷地内には複数の工場棟があり主に倉庫として活用しているが、工場棟は老朽化が進んでいることに加え、海抜が低い港湾地区に位置しており津波による水害リスクが想定されるなど、BCP対策が必要だった。

同社は課題に対応するため、港工場に複数ある工場建屋の一部を解体し、跡地に港第2倉庫を建設することにした。

新倉庫は建物の床面を津波で想定される高さよりも80cm高い位置に設置。屋上に太陽光パネルを設置し、再⽣エネルギー化を促進することも計画している。

21年11月に完成して同年12月に稼働を開始した「港第1倉庫」の隣に建設。完成後はマシナリー事業の保管需要増加への対応に加え、名古屋市南区にある物流センターの機能を移管し、国内におけるグループ全体の倉庫・物流業務の効率化を図る予定。

(藤原秀行)

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