堅調維持も伸びは11月から鈍化
ヤマト運輸が1月10日公表した2022年12月の小口貨物取扱実績によると、宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は前年同月比1.0%増の2億3502万8976個で、6カ月続けてプラスとなった。
住戸のポストに入り、ECやフリーマーケットに使われることが多い小型の「ネコポス」は0.9%増の3460万7139個。2015年の取り扱い開始以降、伸びが持続している。
ただ、いずれも伸び幅は22年11月から縮小した。ここにきて、ECの市場成長鈍化の懸念が出ており、その影響が出ているのかどうかが注目される。
宅急便全体の実績は公表していないが、ロジビズ・オンラインが昨年公表の前年同月実績と比較したところ、1.0%増の2億6963万6115個。20年2月以来、35カ月連続で前年同月実績を上回ったとみられる。
企業がメーンのクロネコDM便は3.6%減の6145万7996冊と、宅配とは対照的にさえない動きが続いている。
(藤原秀行)