生活関連の事業拡充図る
センコーグループホールディングス(GHD)は1月31日、暮らしの駆け付けサービスを手掛けるARS(エーアールエス、東京都台東区)の全株式を同日付で取得、買収したと発表した。取得額は開示していない。
ARSは一般消費者や外食店舗やオフィスビルで発生する電気、水回り、鍵などの緊急対応が必要なトラブルに対し、専門スタッフを派遣し対応するサービス事業を全国で展開。特に電気のトラブル対応に強みを持つ。
自社のウェブサイトやコールセンターで顧客から依頼を受け付け、電気や水回りのトラブル以外にもウイルス消毒・除菌・ハウスクリーニングや害虫駆除対応などの作業を自社工事スタッフや全国約3000社の提携会社スタッフの派遣を行うサービスのほか、見積比較を顧客がウェブ上で行い、条件が合う登録業者に作業を依頼できる、顧客と業者のマッチングサービスサイトの制作・運営や、インターネットでの集客広告運用にも注力している。
ARSはセンコーGHDの傘下に入り、自社スタッフの採用と育成の強化を図って全国主要都市に自社拠点を拡大、自社工事スタッフ人員を拡大するとともに、ハウスメーカーや不動産管理会社といった法人顧客開拓による収益拡大を目指す。
センコーGHDはグループ会社のイエノナカカンパニー(東京都千代田区)が提供する家事代行サービスなどをARSのコールセンターで合わせて受注し、生活関連のサービスのフルライン化を推進するなど生活支援サービスの拡充を図る。
ARSの概要
本社所在地 : 東京都台東区上野7-6-5
代表者 : 河村 公紀
資本金 : 1000万円
設立 : 2011年7月
事業内容 : 電気設備修理・工事事業、鍵開け・修理・工事事業、水道・水回り修理・工事事業など
従業員数 : 64人(2022年8月時点)
(藤原秀行)