CO2排出の持続的な削減と使用済み食用油リサイクル促進狙い
丸井グループとユーグレナは2月27日、ユーグレナが製造・販売する次世代バイオ燃料「サステオ」を、丸井グループの物流に使用すると発表した。CO2排出の持続的な削減と使用済み食用油のリサイクル促進が狙い。
両社は1月19日、資本・業務提携契約を締結した。今回の取り組みもその一環。
具体的には、小売事業を担う丸井の店舗「マルイ・モディ」の飲食テナントなどで排出される使用済み食用油を、ユーグレナとの取り組みに基づき、バイオ燃料の原料の一部としてリサイクル活用する。さらに、物流事業のムービングの都内「マルイ・モディ」全13店舗へ配送を行うトラックに「サステオ」を使用することで、サーキュラーエコノミーモデルを実現していきたい考え。
リサイクルフロー
(両社提供)
①「マルイ・モディ」各店から排出される使用済み食用油を原料の一部として使用することで「サステオ」にリサイクル
・使用済み食用油排出量 最大17万ℓ/年(計画)
②ムービングが「サステオ」を使用することで、CO2排出量を削減
・CO2排出削減量 最大20t/年(計画)
・削減率(※) 最大3.1%/年(計画)
※削減率…21年度ムービングの総排出量に対して削減できる量の割合
今回使用する「サステオ」は、バイオマス(生物資源)を原料とし、ムービングの配送用トラックのエンジンに対して内燃機関を変更することなく使用することが可能なのがメリット。燃料を使用する際の燃焼段階ではCO2を出すが、原料のバイオマスが成長過程で光合成する際にCO2を吸収するため、燃料を使用した際に発生するCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなる。
(藤原秀行)