事件発覚以降、公式には初めて
日本ロジステックは3月3日、楽天モバイルの携帯電話基地局の設備輸送費など業務委託費をめぐって同社の元部長と日本ロジステックの元役員らが警視庁に詐欺容疑で逮捕されたのを受け、コメントを公表した。
コメントは「お取引先様、債権者の皆様をはじめとする関係者の皆様には、ご心配とご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。このような事態に至ったことは誠に遺憾であり、弊社は、今後も警察当局の捜査に全面的に協力するとともに、コンプライアンスの徹底を継続して進めてまいります」と謝罪。
併せて、日本ロジステックが民事再生手続き中なのに触れ、同社の事業は複数の譲受先に承継される予定になっていることを明らかにするとともに「不適切な取引があると指摘された事業についても承継する方針」と説明した。
事件の詳細に関しては「現在も捜査当局による捜査が継続中ですので、弊社から本件についてのコメントは差し控えさせていただきます。また、個別にご照会をいただくこともご遠慮くださいますようお願い申し上げます」と述べるにとどめた。
昨年9月、楽天モバイルが元部長らによる業務委託費の水増し請求を確認、元部長を懲戒解雇したことを公表して以降、日本ロジステックが事件について公式にコメントしたのは初めて。
(藤原秀行)