ヤマトの2月宅配取扱個数、小型の「ネコポス」は0.6%増で伸び鈍化続く

ヤマトの2月宅配取扱個数、小型の「ネコポス」は0.6%増で伸び鈍化続く

EC市場の成長減速反映か

ヤマト運輸が3月6日公表した2月の小口貨物取扱実績によると、宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は前年同月比0.2%減の1億3386万8654個で、8カ月ぶりに前年水準を下回った。

住戸のポストに入り、ECやフリーマーケットに使われることが多い小型の「ネコポス」は0.6%増の3097万6149個。2015年の取り扱い開始以降、伸びが持続している。

ただ、ネコポスの伸び幅は1月からさらに縮小した。物価上昇や新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限の緩和などでEC市場の成長が減速していることを反映した可能性がある。

宅急便全体の実績は公表していないが、ロジビズ・オンラインが昨年公表の前年同月実績と単純比較したところ、1億6484万4803個で、わずかながら前年水準に届かず、20年1月以来、37カ月(3年1カ月)ぶりに前年同月実績を下回ったとみられる。

企業がメーンのクロネコDM便は2月が5.2%減の6162万21050冊で、低迷が続いている。

(藤原秀行)

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