ファミマ、ドンキ傘下に収めるパン・パシIHの株式を一部売却へ

ファミマ、ドンキ傘下に収めるパン・パシIHの株式を一部売却へ

提携で一定の成果と判断し方針を転換、協力関係は維持

ファミリーマートは9月6日、グループでディスカウントショップ「ドン・キホーテ」を運営しているパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の株式6%を売却すると発表した。

PPIHが9月7日午前に実施する自社株買いに応募する。ファミマとPPIHは2017年に資本・業務提携し、6月末時点でファミマがPPIH株式の約11%を保有している。売却によりPPIH株式の保有比率は約5%に下がる見通し。

ファミマは株式の一部売却に関し「PPIH社と当社の間で、提携関係の進捗状況やこれまでの取り組みの成果について検証を行い、今後の提携関係の在り方についてもあらためて協議したところ、今後も提携関係は一層強化を続ける一方で、そのための基盤となる両社間の信頼関係は既に構築されていることなどを踏まえ、当社が保有するPPIH社株式については、一定の持ち分を残して売却することにつき、両社間で合意した」と説明している。

ファミマは今年8月までにPPIHの株式保有比率を最大15%まで引き上げる意向を示していたが、提携で一定の成果が出ているため、方針を転換した。今後もPPIHとの協力関係は維持する。ファミマは株式の一部売却で得た資金を、業務のデジタル化などに投じる。

(藤原秀行)

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