国内初、ドローンが「レベル4」飛行し荷物を配送先住戸まで空輸

国内初、ドローンが「レベル4」飛行し荷物を配送先住戸まで空輸

日本郵便がACSL製機体使い、東京・奥多摩で試行へ

日本郵便は3月17日、東京都奥多摩町の「奥多摩郵便局」で、ドローンを使った荷物配送を3月23日に試行すると発表した。

政府が昨年12月、ドローンが有人地帯上空で、操縦者から目視外の遠距離を自律飛行する「レベル4」を解禁したのを受け、国内で初めて、郵便局から配送先の住戸へレベル4のドローン輸送を実施。安全性などを確認する予定。

機体はACSL製「PF2-CAT3」を活用。最大で1kgの荷物を搭載することが可能で、風速が最大秒速10mまで運航できる。改正航空法で義務付けている、レベル4の飛行に不可欠な「第一種型式認証」と「第一種機体認証」を取得済み。

当日は最高時速36kmで、1kg以内の荷物を搭載し、約4.5kmの距離を約9分で飛ぶことを計画している。

日本郵便は物流現場の人手不足などを考慮し、2016年度に輸配送業務へのドローン活用の検討を開始。19~21年度には奥多摩エリアで実際にドローンを飛ばして、運用方法の検証を進めてきた。今回はより踏み込み、「レベル4」の飛行にチャレンジする。


ACSL製「PF2-CAT3」(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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