岸田首相、「2024年問題」でドライバー不足懸念への緊急対策取りまとめへ★続報

岸田首相、「2024年問題」でドライバー不足懸念への緊急対策取りまとめへ★続報

近く関係閣僚会議の開催を表明

岸田文雄首相は3月27日、参議院の予算委員会で、トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」に関連し、新たな関係閣僚会議を設置、近く開催する考えを表明した。ドライバー不足で商品が運べなくなるなどの混乱が生じることへの懸念が産業界で高まっているのを受け、緊急対策を取りまとめる。

公明党の宮崎勝議員への答弁。岸田首相は「この問題は国会でもたびたび取り上げられている。ご指摘を踏まえ、近日中に新たな関係閣僚会議を設置、開催し、緊急に取り組む施策を取りまとめる」との意向を示した。

関係閣僚会議の詳細には触れなかったが、官房長官や国土交通相、厚生労働相、経済産業相、農林水産相らが参加するとみられる。

宮崎氏が予算委で、長時間労働規制が強化される2024年4月まで残り1年となる中、具体的な対応を質問したのに対し、岸田首相は「物流の停滞が懸念されている2024年問題の解決に向け、政府として迅速に対応する必要があると認識している」と強調。

「適正な取引を阻害する行為を是正するため、関係法令に基づき、荷主に対する要請などを行うとともに、物流DXやモーダルシフトなど輸送の効率化に取り組んでいるところだ」と説明した。

併せて、荷主側の対応を後押しする目的で「不適切な商慣行の是正に向けた規制的措置などの導入に向けて関係省庁で連携した対応を加速化している」と語った。

その上で「わが国の物流の革新に向けて、関係省庁で一層緊密に連携し、政府全体でスピード感を持って取り組んでいきたい」と決意を述べた。

(藤原秀行)

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