トラックの屋根にソーラーパネル設置でCO2削減

トラックの屋根にソーラーパネル設置でCO2削減

システック、移動体太陽光発電システムを開発

運送業DX推進やデジタコ、運行管理、動態管理の企画・開発・販売を担うシステック(鹿児島市)は3月28日、CIGS薄膜太陽光電池を採用し太陽光発電による補助充電機能を行うことで車両からのCO2排出削減を目指す移動体太陽光発電システム「ロジソーラー」を開発したと発表した。

Webによる商品説明予約受付を4月3日に始める予定。実際の発売は5月となる見通し。


(システック提供)

通常、車両を動作するために必要な電力は、オルタネーター(車両搭載の発電機)で発電しバッテリーに充電している。オルタネーターは、エンジンの駆動力を利用して電気を生み出しており、近年の省エネ化された機種では、バッテリーの電圧を監視し、電圧が低下した場合にのみ充電の制御を行う仕組みを搭載している。

開発した製品は、車両の上部に太陽光電池(CIGS系フィルム型太陽光電池)を張り付け、太陽光電池で発電した電力を車両のバッテリーへ充電。バッテリー電圧の低下する頻度・時間を短縮し、オルタネーターの負担を軽減することで燃料使用量を抑制、CO2排出量カットに寄与できると見込む。

CIGS系フィルム型太陽光電池を採用することで、一般的な運用時に想定される傷への対応や、太陽光電池の一部が日陰に差し掛かった場合においても従来の太陽光電池より高い発電効果を有すると見込む。

頻繁に日陰と日向を行き来することが予測される移動体太陽光システムにおいて高い親和性を持ったソリューションと自信を示している。

■「ロジソーラ―」について
販売日:2023年5月予定
商品説明予約受付開始:2023年4月3日
商品説明サイト:https://logisolar.jp/
特徴:1.軽量・高効率マグネット式CIGS薄膜フレキシブルソーラーパネル
2.出力:300W~500W(車種により変動)
3.出力保証 10年90%、25年80%
4.バッテリー負荷の軽減

(藤原秀行)

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