三井不動産が神奈川・平塚で開発の2.7万㎡物流施設竣工、サードウェーブが1棟借り

三井不動産が神奈川・平塚で開発の2.7万㎡物流施設竣工、サードウェーブが1棟借り

エリア3棟目、新東名全面開通予定受けたニーズに対応

三井不動産は3月31日、神奈川県平塚市大神で新たな物流施設「MFLP平塚Ⅲ」が竣工したと発表した。

地上4階建て、延床面積は2万6690㎡。「MFLP平塚Ⅲ」は予定されている新東名高速道路の全面開通に伴い、物流拠点の開設ニーズが高まる平塚エリアで同社が建設した3棟目の案件。

パソコン販売店などを展開しているサードウェーブが1棟借りし、新たな物流拠点として運用効率の最大化を図る。


「MFLP平塚Ⅲ」外観


エントランス


2階ラウンジ

「MFLP平塚Ⅲ」は、最寄りの新東名高速道路の厚木南ICから約1.4km、東名高速道路の厚木ICから約3.0km。圏央道へのアクセスも至便で、近郊配送に加えて首都圏、中京圏、近畿圏を結ぶ広域配送にも対応できると見込む。

新しい産業や都市機能を集積する平塚市ツインシティ大神地区土地区画整理事業施工地内に位置。同事業地では既に「MFLP平塚Ⅱ」(2019年10月竣工)が稼働済みで、近傍には「MFLP平塚」(16年11月竣工)も展開中。

1階北面にトラックバースを設け、倉庫1階の階高は6.5m(他階階高5.5m)を確保。45ftコンテナ車両に対応し、10tトラックは1スパンに3台の接車が可能。

2階には緑を取り入れ漆喰風左官仕上げの温もり感のあるラウンジスペースと、敷地内に四季の雰囲気を醸し出せる緑地帯を設け、ワーカーへ休憩時間などにリフレッシュの機会を提供する癒しの空間を整備している。

72時間対応の非常用発電設備を導入し、災害時に館内の待機者に配布可能な備蓄品を確保するなどBCP対応にも注力。防災センターを1階と2階に分散設置し、電気室を2階、荷物用EVの機械室を屋上に確保し、万一の浸水時にも入居テナントが事業継続できる環境を実現する。

環境面では屋上に太陽光発電パネルを設置し、再生可能エネルギー由来の電力を共用部に加えて一部専有部にも供給。「Nearly ZEB認証」を取得した。専有部は入居テナントの要望に応じて柔軟に利用可能な「グリーン電力提供サービス」を提供し、顧客のRE100やESGの課題解決、SDGsの推進をサポートする。

サードウェーブが運営するECサイト「ドスパラ」のノウハウを生かし、サードウェーブから賃借して入居するEC運営会社の出荷代行業務に加え、ECサイトを利用するエンドユーザーからの問い合わせなどのサポート対応も行うメンバーが常駐。注文に付随する保守・サポート業務など、EC運営会社の様々な要望に応じて、エンドユーザーの満足度向上を主眼に置いた注文受注から出荷までのワンストップソシューションの提供を、出荷拠点とセットで可能にする。

■施設概要

名  称 三井不動産ロジスティクスパーク平塚Ⅲ(MFLP平塚Ⅲ)
所  在 神奈川県平塚市大神字一之堰655-6
敷地面積 約15,000㎡
延床面積 約26,690㎡
規模・構造 地上4階建て・S造
設計者・施工者 JFEシビル株式会社
着  工 2022年4月
竣  工 2023年3月31日

■位置図
<周辺交通網>

(藤原秀行)※いずれも三井不動産提供

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