ダイニチ工業の新倉庫が新潟市内に完成

ダイニチ工業の新倉庫が新潟市内に完成

物流機能を強化して運送費高騰に対処

石油ファンヒーター最大手のダイニチ工業(新潟市)は5月31日、同市内で建設工事を進めていた「和泉物流センター」の第1倉庫と管理棟が完成・引き渡されたと発表した。投資額は約27億円で全額を自己資金で賄った。今後は設備導入を行い6月下旬の稼働開始を予定している。


完成した第一倉庫(左奥)・管理棟(右手前)(ダイニチ工業ニュースリリースより)

延べ床面積は第1倉庫が1万6274平方メートル、管理棟は1606平方メートルでともに2階建て。隣接して1981年に完成した第2倉庫(延べ床面積1万3495平方メートル、2階建て)が立地している。今工事では老朽化した既存の第1倉庫と管理棟を解体・新築。前者の延べ床面積は旧倉庫の7008平方メートルから2倍強に拡大した。

新倉庫の完成によって分散していた製品とサービスパーツの物流機能を集約。製品保管台数は旧倉庫と比べて約6割増加するほか、新たな搬送システムを導入して入出庫の作業効率向上と省人化を図り、入庫効率は約4割ならびに出庫効率は約1割それぞれ引き上がる見込み。物流施設・機器のリニューアルによるオペレーション強化を通じて運送費の高騰に対処していく考え。

(鳥羽俊一)

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