名阪の中間地として広域配送に活用可能
日本GLPは4月6日、滋賀県湖南市で総延床面積4万2413㎡の物流施設「GLP栗東湖南」が竣工したと発表した。
地上4階建て、延床面積は4万2413㎡。既に家庭用品・生活雑貨を取り扱う専門商社のクラスアップ(滋賀県栗東市)、大阪を地盤とする総合物流企業の大阪運輸倉庫、近鉄ロジスティクス・システムズの計3社の入居が決定。竣工前に満床稼働が確定していた。
「GLP栗東湖南」外観
滋賀県は工場や製造系の企業が多く工業集積地として荷物量が今後も増加し、先進的物流施設への潜在需要が見込めるエリアと判断。住宅街に近接していることから人材確保の点でも優位性があり、今後賃貸物流マーケットが大きく伸長していく地域と考え、開発に踏み切った。
名神高速道路の栗東湖南ICから約4km と交通アクセスでも優位性を備え、名阪の中間地として広域配送に活用できると見込む。
クラスアップは同じく日本GLPが滋賀県内で建設した「GLP野洲」に続いて2件目の利用となる。
高度なマテハン設備の導入をはじめとする倉庫の自動化への装備や効率的なオペレーションの実現をサポート。 空調システム、大型シーリングファンを一部庫内に設置し、パウダーコーナーを設けるなど従業員の快適性を追求している。
従業員用駐車場約150台分を確保し、セルフレジを活用した無人売店を設置。カフェテリアの手洗いスペースには、滋賀県指定伝統工芸品の近江下田焼の陶器を使用しているほか、内装は滋賀エリアの文化、伝統、自然をモチーフとして琵琶湖をイメージした青
色を基調としたデザインを館内の随所に採用。地域の特徴を取り入れながら、従業員の心身のウェルネスに配慮した施設設計となっている。
BCP面では地震対策として耐震性能の高いブレース(筋交い)材を採用し安全性を確保するほか、24時間稼働の非常用発電機の装備や浸水・液状化対策で事業の継続性を確保。環境への取り組みは屋上に自家消費型の太陽光パネルを設置し、CO2削減に取り組む。
■施設写真
施設鳥瞰
エントランス
カフェテリア
近江下田焼の陶器を用いたカフェテリア内手洗いスペース
■施設概要
施 設 名:「GLP栗東湖南」
所 在 地:滋賀県湖南市石部北 5-1-1
敷地面積:20,784.27 ㎡
延床面積:42,413.35 ㎡
構 造:地上4階建て、鉄骨造/耐震造
着 工:2022年2月
竣 工:2023年3月
認証取得:CASBEE(新築)A 認証、Nearly ZEB 認証、BELS 認証(5STAR)
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用