韓国のヒョンデ、愛知・豊橋に新車整備センター開設し出荷安定化促進

韓国のヒョンデ、愛知・豊橋に新車整備センター開設し出荷安定化促進

三河港に隣接、今後の輸入台数増加想定

韓国の現代自動車(Hyundai、ヒョンデ)の日本法人Hyundai Mobility Japanは4月25日、愛知県豊橋市に新車整備センター(PDIセンター)を新たに設置し、4月15日に第一船が三河港神野埠頭に入港したと発表した。

今後はPDIセンターを豊橋市の1拠点に集約し、一層の品質向上を図るとともに安定した出荷体制の構築を目指す。

新設したPDIセンターは、三河港に隣接し新車の陸揚げから整備・保管を半径5km圏内で行えるのが特徴。効率の良い新車整備が可能となり、今後の輸入台数増加を見据えた新車の安定供給につなげる狙いがある。

港湾事業に長い歴史を持ち、輸入車の新車整備を得意とする上組に一連の業務を委託している。

三河港は日本有数の自動車輸出入港湾として全国的に知られ、その中心にある神野地区は国内外の大手自動車メーカーが輸出入に利用。多くの輸入車ブランドが新車整備を行っている。

日本のほぼ中央に位置するため、全国各地への配送利便性が高く、行政も自動車専用船の入港誘致に積極的。埠頭の耐震化促進や大規模モータープールの開発などの設備投資や設備計画に取り組んでいる。さらに、豊橋市には輸入車に対する補助金をはじめとするインセンティブ制度があり、自治体からのサポートを受けられるメリットがある。


Hyundaiの主力商品EV(電気自動車)「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」

(藤原秀行)※いずれもHyundai Mobility Japan提供

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