不動産証券化協会・杉山会長、5月末で退任

不動産証券化協会・杉山会長、5月末で退任

後任は三井不動産・菰田氏を選出へ

不動産証券化協会の杉山博孝会長(三菱地所前会長、現取締役)は4月26日、東京都内で開催した定例記者会見で、会長と理事の職を退任する意向を示した。

同協会が5月30日に開く定時社員総会を経て正式に退任する。杉山氏は6月の定時株主総会と取締役会を経て三菱地所の取締役も退き、同社の特別顧問となる予定。

同協会会長の後任には三井不動産の菰田正信会長(同協会副会長)が選ばれる見通し。

杉山氏は会見で、4年間の任期を振り返り「新型コロナウイルス禍で大変厳しい中、(投資対象となる)アセットの多様化に取り組んだ。物流(施設)のシェアが増えたのは非常に大きい」と語った。菰田氏ら新役員にはESG投資への対応やアセット多様化などに引き続き注力するようエールを送った。

杉山氏は2019年5月、同協会が02年12月に発足した当初から16年余りにわたって会長を務めてきた三井不動産元社長・元会長の岩沙弘道氏(現三井不動産相談役)からバトンを引き継いだ。


会見する杉山氏

(藤原秀行)  

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