東京建物初の都内案件、あきる野市で1.5万坪物流施設竣工:サンリオ、トナミ運輸の入居決定

東京建物初の都内案件、あきる野市で1.5万坪物流施設竣工:サンリオ、トナミ運輸の入居決定

太陽光発電運営、余剰分は別の建物に「自己託送」しフル活用

東京建物は6月9日、マルチテナント型物流施設「T-LOGIあきる野」が5月31日に竣工したと発表した。

地上4階建て、延床面積は1万5121坪。「T-LOGI」シリーズとしては初の東京都内所在案件で、サンリオとトナミ運輸の一部区画への入居が確定している。サンリオは商品の輸配送拠点として、トナミ運輸は倉庫事業とエリア輸配送拠点としてそれぞれ活用する。

圏央道の日の出ICから約2.5㎞で、関越自動車道、中央自動車道、東名高速道路の各路線へのアクセスも良く、国内輸送拠点として高い利便性を有する立地とみている。八王子ICまで国道411号か都道46・169号の地域高規格道路(新滝山街道)を通り円滑に接することができるため、都心への地域配送にも適していると強調している。

JR五日市線の武蔵引田駅から徒歩約6分と徒歩圏内に所在。同駅は4路線が乗り入れる東京西部のハブ駅・拝島駅から約15分で、立川市、昭島市、日野市といった人口集積地に近接しているため、労働力確保にも優位性があると想定している。

倉庫3フロアに対し、1、2階の2フロアにバースを設け、1階は平面使い、上層階は2層使いがそれぞれできるよう配慮。庫内の柱スパンは11.5m(W)×10.8m(D)に設定し、十分なスペースを確保して効率的な倉庫保管を後押しする。

1階倉庫の床荷重は一部で1.9t/㎡を確保し、重量物などの多様な荷物保管に対応可能な仕様を採用している。

他のT-LOGIシリーズと同様、屋上に設置した太陽光パネルで生み出した電力を、商用電力と併せて施設内で自家消費する予定。余剰電力は一般送配電事業者の送配電網を用いて、東京建物が所有する施設に「自己託送」の仕組みで送電することにより、再生可能エネルギーをフル活用する。

環境に配慮した施設に付与される「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」最高ランクの『ZEB』認証、「CASBEE」Sランクを取得済み。
した。

■施設概要

物件概要 所在地 東京都あきる野市伊奈字引田ノ上643-1
交通 圏央道「日の出」IC約2.5㎞
中央自動車道「八王子」IC約11.3km(R169新滝山街道利用)
JR五日市線「武蔵引田」駅徒歩約6分
敷地面積 8,535坪
延床面積 15,121坪
規模 地上4階(事務所用中2階有、倉庫は3層)
形状 スロープ(1,3F片側バース)
設計・施工 ㈱熊谷組
構造 S造
耐震区分 耐震
着工 2022年3月
竣工 2023年5月
施設仕様 プラットフォーム 1階/3階:高床式1.0m
梁下有効天井高 各階5.5m(一部例外あり)
柱スパン 11.5m(W)×10.8m(D)
床荷重 1階1.9 t/㎡(一部1.5t/㎡) 3,4階1.5t/㎡
ドックレベラー 1階:8基・3階:8基
垂直搬送機 3,4階に4基(1.5t) 最大荷姿:1700W×1500L×2500H
荷物用EV 3,4階に4基(4.0t) 3500W×4500D×3150H
バース数 94台
普通車駐車場 46台(うち、身障者用1台)
トラック待機場数 6台
アメニティ 中2階休憩室設置

【位置図】

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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