大和ハウス、神奈川・小田原で「2024年問題」に対応可能なマルチ型物流施設着工

大和ハウス、神奈川・小田原で「2024年問題」に対応可能なマルチ型物流施設着工

2.5万㎡、中継拠点としての活用も想定

大和ハウス工業は6月14日、神奈川県小田原市でマルチテナント型物流施設「DPL小田原」(地上2階建て、延床面積2万4845㎡)の建設に着手すると発表した。2024年6月の竣工を見込む。


「DPL小田原」イメージパース

東名高速道路の大井松田ICから約4.5km、小田原厚木道路の小田原東ICから約3kmと、高速道路のインターチェンジに近接。トラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」が来春に迫る中、首都圏に加えて関西や中部エリアもカバーできる立地のため、中継輸送の物流拠点としての活用も想定している。

神奈川県と「災害発生時における物資の保管等に関する協定」を締結済みで、災害発生時に県の協力要請に基づき、物資拠点として施設内のスペースを提供、地域の安全・安心確保に貢献することを計画している。

同社は神奈川県内で計3棟から成るマルチテナント型物流施設「DPL新横浜Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」のほか、BTS型物流施設など合計24棟、総延床面積約130万㎡の物流施設を開発してきた(5月末時点)。小田原市では2019年に市中北部に位置する「鬼柳(おにやなぎ)・桑原(くわはら)地区工業団地」内の一部用地(約6万5000㎡)を取得し、「D-Project Industry小田原」として5区画に分けて企業の物流施設や工場などを開発。同工業団地内で最大面積を誇る約2万4000㎡の区画で「DPL小田原」の開発を決めた。

■建物概要
名称:「DPL小田原」
所在地:神奈川県小田原市鬼柳146-2他
交通:東名高速道路「大井松田インターチェンジ」から約4.5km、小田原厚木道路「小田原東インターチェンジ」から約3km
敷地面積:24,808.53㎡(7,504.58坪)
延床面積:24,845.99㎡(7,515.91坪)
賃貸面積:23,137.17㎡(6,998.99坪)
入居テナント数:最大3テナント、1区画約7,600㎡~ご入居可能
構造・規模:鉄骨造・地上2階建て
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主:大和ハウス工業株式会社
設計・施工:株式会社福田組
着工日:2023年6月15日
竣工予定日:2024年6月28日
入居予定日:2024年7月

(藤原秀行)

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