ネスレ日本が三井情報の情報システム導入し輸送状況可視化、「2024年問題」に対応

ネスレ日本が三井情報の情報システム導入し輸送状況可視化、「2024年問題」に対応

到着遅延を早期に予測可能

三井情報は6月13日、今年4月に提供を開始した、輸送状況をリアルタイムで管理し到着遅延を早期に予測するクラウドベースのシステム「FourKites(フォーカイツ)」を、ネスレ日本が導入したと発表した。6月に本稼働を開始した。

運送業界の「2024年問題」に向けた課題解決を推進するのが狙い。

ネスレ日本は顧客サービスレベル向上のために、工場から出荷する商品の輸配送状況の可視化と、輸送トラックを有効活用するために工場や納品先での待機時間の把握を確認できる仕組みが必要となっていた。2024年問題への対応も迫られていた。

そこで、ネスレ日本は従前より海外拠点で利用していた「FourKites」を国内に導入することを決めた。三井情報は、追跡可能なトラック台数を増やすために不可欠なスマートフォンアプリケーション(CarrierLink)のローカライズやユーザー向けのトレーニングなどを担当し、ネスレ日本が円滑に運用開始できるよう支援した。

今後、ネスレ日本は運送事業者のトラックドライバーが携帯するスマートフォンへ、CarrierLinkのインストールを促進するため、缶コーヒーをプレゼントするキャンペーンを実施。追跡ができるトラック台数をさらに増やしていきたい考え。


FourKitesの利用イメージ(三井情報提供)

三井情報は「FourKites」導入により、社内/顧客からの荷物状況問合せへの回答に向けた、各種運送会社ステータスおよび到着日にかかる情報がシステムに集約され、確認作業が効率的に行えることなどをメリットに挙げている。

(藤原秀行)

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