商船三井、英化学大手イネオス向け新造LNG船2隻の定期用船契約を締結

商船三井、英化学大手イネオス向け新造LNG船2隻の定期用船契約を締結

2027年竣工予定、従来船より温室効果ガス排出削減見込む

商船三井は6月28日、100%出資子会社を通じて、英国の大手化学メーカーINEOS(イネオス)の子会社INEOS Energy Trading(イネオス・エナジー・トレーディング)と、新造LNG(液化天然ガス)船2隻の定期用船契約を締結したと発表した。

本船は韓国の造船大手Hanwha Ocean(ハンファオーシャン)のコジェ造船所で建造、2027年に竣工し、INEOS向けのLNG輸送に従事する予定。

燃料消費効率を改善した最新型のMAN Energy Solutions(マン・エナジー・ソリューションズ)製エンジン(ME-GA)、海水による船体抵抗を低減する空気潤滑システム(Air Lubrication System)、運航効率を高める軸発電機(Shaft Generator)を搭載し、従来のLNG船と比べ温室効果ガス排出量が削減できる環境に配慮した仕様を採用している。

INEOS Energyは、世界最大のエタン船オペレーターであり、米国から欧州・アジアへのガス輸送で豊富な経験を有している。INEOSはその経験を活かし、初めてLNG事業に進出する予定。商船三井は定期用船契約締結を通じて、欧州域におけるINEOSとのパートナーシップの下、LNGに限らず様々な事業分野で連携し、相互に有益なビジネス関係を構築しつつ、「安全」かつ「競争力」のあるLNG輸送サービスの提供へ積極的に取り組む構え。


(商船三井提供)

(藤原秀行)

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